中学生から意識する大学入学共通テスト

      2019/04/10

♪高校受験LIFEサポーターるみ 魔法の勉強部屋へようこそ♪

 

中学生の皆さんは、
まだ大学受験と言われてもいまいちわからない・・・という人が多いと思いますが、

2021年1月(新高2生)から、
現行のセンター試験から大学入学共通テストに変わります。

その、大学入学共通テストの第2回プレテスト(試行調査)の結果が
各新聞で報道されました。

今回はその結果を受けて、
高校受験から意識すべきことをまとめていきます。

 

そもそも、センター試験ってなに?

センター試験というのは、

・1月の第3土日に行われる
・すべてマークシート方式
・国公立受験者は、基本的に9科目受験(センター試験のほか、各大学が実施する二次試験があります)
・国語、英語は200点満点 その他は各100点満点

というもので、
国公立大学を目指す場合は全員必ず受験し、
私立大学でもセンター試験受験、センター試験併用受験などが用意されているので、

大学を目指す人であれば、ほぼ全員が受験するといっても
過言ではない入試です。

そのセンター試験は今年度(2020年1月)をもって廃止となり、
新たに大学入学共通テストに変わります。

 

大学入学共通テストでは記述式問題が出題される

大学入学共通テストでは、

もともと、マークシートで採点する画一的な採点をやめて、記述式を導入することで
もっと受験生の【本当の学力】を測りましょう!
社会で役立つ思考力を測りましょう!

という方針にしたかったのですが、

 

「全員に記述を求めるなんて、誰が採点するんだ!」(志願者数58万人超え)
「採点が間に合わないぞー!」
「どうやって公平な採点をするんだ!??」
という反対に遭い、笑

 

「じゃあ試験を前倒しして、11月とかに・・・」
という提案には、
「高3の途中で全範囲が間に合わない!浪人生が有利になる!」
という反対に遭い、笑

 

結局は、
・国語と数学の一部で記述式を導入
という方式に落ち着いたのです。

※2024年度からは、理社系科目でも記述式の導入が検討されています

今回は、プレテストの記述式問題の内容について
各新聞社が報道をしていました。

 

記述式問題・・・数学の正答率3%という結果に

大学入学共通テストを導入するにあたって、
昨年秋に行われたのがプレテスト。

昨年の高2、3年生を対象にして、
大学入学共通テストはこんな感じですよー!というのをやってみたわけですね。

もちろん、国語と数学は記述式問題ありです。

 

国語:80~120字問題の正答率15%

今回の設問は、
2つの論説文を見比べながら30字、40字、80~120字という3問でした。

正答率は75.7%、48.5%、15.1%とのことでした。

長文記述式問題の正答率は大幅にアップしました(前回0.7%)

数学ⅠA:無解答が50%・・・

一方、数学ⅠA(高1で習う範囲)では、
5.8%、10.9%、3.4%と惨敗。

無解答は17.3%、44.5%、62.0%。
つまり、2問目3問目は、約半分の人が白紙のまま終わらせたことになります。

 

大学入学共通テストの問題自体、センター試験とはかなり異なる

新聞等の報道では、記述式問題の導入について述べられていますが、
実際のところ、問題形式もかなり異なっています。

プレテストの問題は大学入試センターのホームページにあります。

 

ここからは、私個人の意見として
プレテストの問題の印象をお伝えしていきます。

国語:見比べ問題、詩の出題・・・

第一問は、短めの論説文を見比べながら解く問題。
ここに記述式問題が3問ありました。

従来のように、1つの論説文だけを読むのではなく、
「見比べる」というところが、難易度が高くなると思われます。
(受験生があまりやったことのないタイプ)

 

はじめ!の合図で第一問の記述に手間取っていると
後ろの古文漢文が間に合わないので、

後ろの古文漢文から先に解く、という戦略は
必須になります。

※高校受験でも「古文漢文が先」!

また、センター試験ではなじみのなかった詩の出題には困惑することでしょう。
今まで、詩・短歌・俳句はほぼ出題されないといわれ、
入試対策からははずされていたように思いますが、

この設問を見ると
そうもいかなくなりそうです。

 

数学:見比べ問題、会話形式問題・・・

第一問~第五問のうち、
第三問~第五問は2つを選択することとなっています。

なんと、第一問の最初の問題がいきなり記述式問題!

内容は高1の一番初めに習う範囲ですが、
いきなり記述式問題ということで、びびってしまった人が多かったのではないかと思いました。笑

その後、第二問以降を見ても、
資料を見比べたり、会話を追って問題をつかんでいく必要があり、

数学力と同時に、国語の読解力も試されています。

 

大学受験は遠い未来の話、ではない!

中学生の皆さんは、
高校受験のことで頭がいっぱいだとは思いますが、笑

大学受験を見据えている人は、
そう遠くもない話です。

 

高校へ進学して、早ければ高1秋には
文理選択の希望調査書が配られます。(高2から文理選択する場合)

文理選択というのは、文系か理系かを選択するだけでなく、

理系であれば物理・化学・生物(・地学)のうちどれを選択するか、
文系であれば世界史と日本史/現代社会・倫理・政治経済のうちどれを選択するか
同時に決めていくことになります。

 

文系の場合は、難関公立大学などで「倫理・政経」が指定されたり、

理系の場合は、「この学部に入るなら、物理が試験科目ですよ」
というような指定がありますので、
そこまで視野に入れて選択する必要があります。

 

プレテストを通して、いまから意識すべき勉強

大学入学共通テストの導入は、
高校入試にも少なからず影響を与えます。

2019年度の愛知県公立高校入試A日程 理科では、
この数学と同じような、会話形式の問題が新たに出題されました。

植物の遺伝に関して、
「こういう風に仮定して実験してみると・・・」
「うまくいかないですね」
「じゃあこうしてみたら?」
というように実験を通して設問されています。

生物でも比較的解きやすく得点源にしていたところが、
この出題によって手間取ってしまった人もいたかと思います。

読解が苦手・・・という受験生にとっては、
「なんだこの問題!??」と焦ってしまったように思います。

来年度以降も出題形式の変更は、
どの都道府県でもありえます。

では、その流れに対して、どのように対策すべきでしょうか?

 

真の読解力を身につける

これに尽きるかと思います。

これからは、「見比べ」「資料」「会話形式」の問題が増え、
ただ書いてあることを追っていくのではなく、
自分で比べて設問の意味を把握する力が必須になるでしょう。

 

そういう問題集はまだこれから出てくると思われますが、
中学生が日常で意識すべきは、

解答解説を読み込む力、自分で理解する力
です。

集団塾に行けばわかりやすい授業をしてもらえますし、
最近は動画でもわかりやすい授業が山ほどあります。

 

しかし、それで「わかった気」になってしまい、
いざ目の前の問題を見るとなんだかよくわからないなあ・・・で終わってしまうのでは
もったいないです。

①解答解説を読む
②重要だと思ったところ、わからなかったところに線を引く
③書いてある意味がわからないところは先生に質問する

間違ったり、わからなかった問題は
必ずこの3点をやるようにしていきましょう!

 

誰かに解説してもらうのをただ待つのではなく、
自分で理解しよう!と努力することが大切です。

実際に、入試本番では
「この問題はこういう意味です」
なんて解説してくれる人は、横にいませんから・・・!

 

国語は記述式問題にチャレンジ

国語の定期テスト対策では、
記述式問題はワークの答えを暗記するという方法は、ある程度有効です。

しかし、そればかりに慣れてしまうと、
実力の初見問題では力が発揮できません。

 

たとえ、高校入試でいままで記述式問題が出ていない地域でも、
普段から60~100字程度の記述式問題にチャレンジすることをおすすめします。

オススメ問題集としては、出口の国語 レベル別問題集です。

大学受験生で知らない人はいない、
超超!有名な現代文講師・出口先生の問題集です。

これ以外の問題集やる必要ある?っていうくらい
決定的な問題集です。

 

国語とはどうやって読み解くのかを説明している、理論編から順に解きましょう。
先ほど書いた、真の読解力も相当鍛えられます。

 

数学:計算問題はできて当たり前。関数や図形を読み解く力をつける

数学が苦手であれば、
計算問題を速く・正確に解くことがまず第一の課題ですが、

高校数学に向けては、そんなことばかり言っていられません。

・関数
・図形
・資料
・確率

の問題で、常に「なにをいっているのか」「どう考えればいいのか」
解答解説を理解できるようにしていきましょう!

最初のうちは慣れなくて
投げ出したくなるかもしれませんが、

身についた読解力は数学でもほかの教科でも必ず活きてきますよ!

また、読解ができなければ
自分で回答するのは不可能です。

まずは、第一歩として、
読解力を上げていきましょう。

 

保護者の方へ

今回は、大学入学共通テストのプレテストの結果より、
いまの段階から意識できることをお伝えしましたが、いかがでしょうか?

「こんなに難しい試験になるなんて・・・」
と、頭を抱えてしまうかもしれません。

しかし、大事なのは、
塾などの情報に惑わされず、
まずは読解力をつけることです。

 

勉強が苦手な子ほど、
わからない問題をうーんと考えこんでしまうわりに、
解答解説を適当に読み流して次に進んでしまう傾向があります。

しかし、それでは2回目をやっても同じように間違えてしまいますよね、

 

市販テキストを選ぶときは、
なるべく解答解説が充実していて、
お子さまに相性のいいものを選ぶとよいでしょう!

最終的には、お子さまに選んでもらうほうが、勉強自体は捗ると思います。

 

最初は大変ですし、時間もかかりますが、
長い目で見ていきましょう!

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